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出版社・メーカーからのコメント
「火の神様に、人の強さを思い知らせて下さい」江戸随一と呼ばれた侍火消の、再生と再起の物語。「ぼろ鳶」と蔑まれるがクセ者揃いの火消集団の、一発逆転ストーリー!かつて、江戸随一(ずいいち)と呼ばれた武家火消がいた。その名は、松永源吾(まつながげんご)。別名、「火喰鳥(ひくいどり)」――。しかし、5年前の火事が原因で、今は妻の深雪(みゆき)と貧乏浪人暮らし。そんな彼の元に出羽新庄(でわしんじょう)藩から突然仕官の誘いが。壊滅した藩の火消組織を再建してほしいという。「ぼろ鳶(とび)」と揶揄(やゆ)される火消たちを率(ひき)い、源吾は昔の輝きを取り戻すことができるのか。興奮必至、迫力の時代小説。
著者紹介
今村 翔吾(イマムラ ショウゴ)1984年京都府生まれ。ダンスインストラクター、作曲家を経て、現在は守山市で埋蔵文化財調査員。2016年、「蹴れ、彦五郎」で第十九回伊豆文学賞の小説・随筆・紀行文部門最優秀賞、「狐の城」で九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞を受賞。『火喰鳥―羽州ぼろ鳶組』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)